湿潤療法(うるおい療法)に関するセミナー

Seminar on Moist Cure


 1月11日(月・祝)13:50より、第6回湿潤療法(うるおい療法)に関するセミナーを東京エレクトロンホール宮城(仙台市)で開催致しました。
 当日は、3連休最終日にも関わらず、医師、看護師、コメディカルなどの医療・介護関係、またトレーナーやコーチといったスポーツ関係の、およそ70名の方々にご参加いただきました。本セミナーを盛会のうちに終了することが出来ましたこと、主催者として、厚くお礼申し上げます。
 今回はスポーツ時に発生する外傷治療にも着目するという新しい試みの下、セミナー1ではプロスポーツ界を代表してJリーグ・ベガルタ仙台の育成部ゴールキーパーコーチ高橋範夫先生をお招きし、「サッカーにおける擦過傷の手当ての実際」という演題でご講演いただきました。ご講演では、ご自身のJリーグや海外サッカーリーグでのプレー経験など貴重なお話を数多く拝聴することが出来ました。サッカーでは、擦過傷のことを通称「ビフテキ」と呼ぶそうですが、2001年という大変早い時期にご家族のケガから偶然にお知りになった湿潤療法を、早速ご自身の「ビフテキ」にも試され、「早く」・「綺麗に」・「痛みなく」を実感されたとのことです。良いものは進んで取り入れるという高橋先生のプロ姿勢、探究心には、改めて感服致しました。実際の湿潤療法の手当ての仕方から、痛みから解放されプレーに集中出来る、安心して思い切ったプレーが出来る等、スポーツ外傷治療分野における湿潤療法のメリットまで解り易く解説いただき、大変参考になりました。最後にコンディションが悪いグランドでプレーを強いられる少年サッカーや草サッカーといったグラスルーツに普及する事を願われて素晴らしいご講演を締め括られました。
 続きましては、セミナー2として石岡第一病院の夏井睦先生に、「新しい創傷治療」という演題で、ご講演いただきました。会場時間の関係で今回も、60分と通常セミナーとは短い時間でのご講演でしたが、湿潤療法の基礎から、実際の治療、創感染の考え方まで、詳しく解説していただきました。今回の開催地仙台は、夏井先生のご地元ということもあり、リラックスして熱弁を振るわれておりましたが、流石ご地元というだけあって先生のお名前は著名で、偶然会場周辺に見えた方が先生のお名前を聞きつけ、飛び込みで参加を希望される一幕も有りました。
 貴重なご講演をいただいた高橋範夫先生、夏井睦先生、ならびに、ご参加いただきました皆様に心よりお礼申し上げます。

   SOMC事務局

第6回セミナー【仙台】 開催報告       


 
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