湿潤療法(うるおい療法)に関するセミナー

Seminar on Moist Cure


 8月1日(土)18:20より、第4回湿潤療法(うるおい療法)に関するセミナーを横浜情報文化センター(横浜市)で開催致しました。
 当日は、横浜の花火大会と重なり、会場周辺は大混雑しておりましたが、医師、看護師、コメディカルなどの医療関係者・介護関係者を中心に、150名余りご参加いただきました。本セミナーを盛会のうちに終了することが出来ましたこと、主催者として、厚くお礼申し上げます。
 今回は、まずセミナー1として、東京都杉並区 柿田医院の柿田豊先生に「他施設にて植皮を進言された重症皮膚損傷に対する湿潤療法の経験」という大変インパクトある演題でご講演いただきました。ご講演では、実際に植皮を行なわず湿潤療法のみで治癒した熱傷症例を紹介され、急性期における熱傷深度判定の際、過剰に判定され植皮されているケースが多々あることを示唆された上で、湿潤療法ではV度熱傷でも大部分は治癒してしまうとのことであり、わかり難い急性期における深度判断の不要論にまで言及されました。湿潤療法で治療すると、多くの場合急性期の植皮は回避することができ、患者や家族の肉体的・精神的苦痛を軽減できるとのことで、大変興味深い内容でした。ご講演の最後の「傷がどんどんよくなる感動、患者さんから感謝される感動、湿潤療法は感動を与えてくれる治療です。」という言葉が強く心に残りました。
 また、セミナー2として石岡第一病院の夏井睦先生に、「新しい創傷治療」という演題で、ご講演いただきました。今回は、60分と前回セミナーまでとは若干短い時間となりましたが、湿潤療法の基礎から、実際の治療、創感染の考え方まで、詳しく解説していただきました。講演後の質疑・応答は、今回も非常に活発に行なわれ、会場外で開催されている花火大会よりも熱気溢れるものとなりました。
 貴重なご講演をいただいた柿田豊先生、夏井睦先生の両先生方、ならびに、ご参加いただきました皆様に心よりお礼申し上げます。

   SOMC事務局

第4回セミナー【横浜】 開催報告       


 
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